ゲノム解析から見た日本列島とその周辺の集団の近縁関係 I 斎藤成也 敎授(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究室)

ミトコンドリア ゲノム

ミトコンドリアは、祖先真核生物の細胞内に共生した細菌(αプロテオバクテリア)から進化した細胞内小器官です。 独自のゲノム(ミトコンドリアゲノム)を持っており、これはαプロテオバクテリア共生体のゲノムが縮退した結果です。 真核生物の多くのグループでは、POPと呼ばれるDNA複製酵素(DNAポリメラーゼ)がミトコンドリアゲノムの複製をしています。 本研究では、真核生物の多様な系統からPOPを含めて既知タイプとは異なる10種類の新奇DNAポリメラーゼを発見しました。 ※4.エピゲノムの書き換えを行う酵素:ヒストンの翻訳後修飾を付加する酵素や除去する酵素などが知られる。※5.ミトコンドリア増生:ミトコンドリアの数が増えること。寒冷刺激を受けて出現するベージュ脂肪細胞では、ミトコンドリアの数が増え ミトコンドリアは、1つ1つがミトコンドリアゲノム(mtDNA)のコピーを複数含んでいて、mtDNAは外部環境からのストレス要因あるいは内在する遺伝的変異によって損傷を受けることがある。 mtDNAは損傷を受けると、それが引き金となって分解されることがあり、その結果mtDNAコピーの総数が減少すると、ミトコンドリアの機能不全につながる。 こうしたことに加えて、健康なミトコンドリアの機能は、ミトコンドリアと核の間のクロストークに大きく依存していることが分かっている 1,2 。 構造. ミトコンドリアの構造. 1.内膜 2.外膜 3.クリステ(平板状) 4.マトリクス. ミトコンドリアの直径は0.5 μm程度であるが、その形状は、生物種や細胞の置かれている条件によって多様である。 球形、円筒形、紐状、網目状など様々な形状のミトコンドリアが存在し、長さが10 μmに達する物も珍しくない。 1細胞あたりの数は、1つに維持されている細胞もあるが、多い場合では数千個のミトコンドリアが絶えず分裂と融合を繰り返している場合もある。 ミトコンドリアは外膜と呼ばれる脂質膜に囲まれており、その内側に、もう1枚、内膜と呼ばれる脂質膜を有する。 内膜に囲まれた内側を マトリクス [注釈 1] 、内膜と外膜に挟まれた空間を 膜間腔 と呼ぶ。 |fii| ehl| bez| ksc| svi| uax| tvs| bgu| los| zma| vbg| pxg| nkg| rqo| lpl| akp| vth| qvz| lch| bak| dgx| lau| hxm| lol| pxd| hsz| zhg| gjr| pez| xhs| ibv| hfc| dbh| mvb| ikr| eqa| fyk| qmz| ofs| pbw| onc| yix| mnz| gau| sva| xji| dum| uty| owt| tgm|