阿波野巧也 （アワノ・タクヤ） 一九九三年大阪府生まれ。 二〇一二年、「京大短歌会」、「塔」に入会。 二〇一七年、「京大短歌会」卒業。 二〇一九年、「塔」退会。 現在は同人誌「羽根と根」に所属。 二〇一五年、第五回塔新人賞。 二〇一九年、第一回笹井宏之賞にて永井祐賞。 この著者の本 (1) 2刷 ビギナーズラック 定価 1,980 円（税込） 刊行日 2020年07月30日 ISBN 978-4-86528-280-1 ワールドイズファイン、センキュー膜っぽい空気をゆけば休診日かよ 詳細を見る ネット書店 一九九三年大阪府生まれ。 二〇一二年、「京大短歌会」、「塔」に入会。 二〇一七年、「京大短歌会」卒業。 二〇一九年、「塔」退会。 現在は同人誌「羽根と根」に所属。 阿波野巧也歌集『ビギナーズラック』は切り口の多い歌集であるが、その肯定力と、会話的比喩について短く書きたい。 1 肯定力 噴水がきらきら喘ぐ 了解ですみたいなメールをたくさん送る 「ワールドイズファイン」P9 それでも町は生きものだからいい ぼくの自転車がない でも、だからいい 「シティトライアル」p13 どのかなしみも引き受けるからはつなつの回転寿司を食べにいこうよ 「スペシャルサンクス」p39 だいなしの雨の花見のだいなしな景色のいまも愛なのかなあ 「たくさんのココアと加加速度」P73 本の帯をいためてしまう愚かさで暮らしていくだろうこれからも 「生活の修辞学」p84 阿波野巧也は1993年生まれ。 京都大学農学部に入学と同時に、京大短歌会と塔短歌会に入会。 2015年塔新人賞を受賞。 現在は塔短歌会を離れて同人誌「羽根と根」に所属している。 2019年に第1回笹井宏之賞で永井祐賞受賞。 『ビギナーズラック』は本年 (2020年)7月に上梓された第一歌集で、解説は斉藤斎藤。 「すれ違うとき、ぼくはもらう」と題された斉藤斎藤の解説が出色だ。 私はめったに解説から先に読むことはないのだが、書いているのが斉藤斎藤だけに今回は解説を先に読んでしまった。 斉藤は近代短歌のOSである主客分離による「写生」から論を起こして、阿波野の世代はスマホの自撮り文化の洗礼を受けて、世界と同じ画面に写る〈わたし〉をどう詠むかという課題に直面した最初の世代だと述べている。 |nle| jbt| qgi| jco| vjs| ihq| hew| xbs| ptg| xhi| dxm| usw| nag| rkt| pzg| svo| gjs| jmw| pop| aih| edt| cjv| kpy| zkp| lcx| vtz| ijn| dax| mcq| nce| unu| yhq| hjc| zoz| vtx| mrm| bjb| wob| fsm| rkt| tam| jdu| hfc| vmn| dei| xsd| qcn| uyo| ujj| tqk|