意訳版の「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、やや意味合いが異なることがわかりますね。 経験は、そのまま経験で意味が通りますが「歴史 = 他人の失敗談」ということです。 愚者（ぐしゃ）は自分の経験や視界でしか物事を判断できない。 賢者（けんじゃ）ともなれば、歴史（文献・他者の経験）などから物事を判断する。 「 歴史に学ぶ」 とは、 賢者は、 自己の経験や先人の経験、 その蓄積を分析して類型化し、未来の自分の行動に役立てることが出来る人と言えます。 ここで言う「 歴史」 とは、人類史上始まって以来のすべての経験になるでしょう。 賢者は、 自分の経験したことだけではなく、自分以外の先人が経験したことを自分が経験したのと同じように捉えられるわけですから、 自分の主観を超えた判断基準と幅広い視野、視点を持っているということです。 一方の愚者は、 自分自身の経験だけで、 すべてを判断しようとする人と言えるでしょう。 人間が経験できることは限度がありますので、先人の経験も自分が経験したことと同じように捉えられるか否かが、 賢愚を分けるということなのでしょう。 ドイツの宰相ビスマルク（1815～98）が「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったのは、時間軸の話をしているのです。 経験から学ぶだけでは、人生のどこかで震災が起こらなければ対応策が学べません。 でも人類の歴史は5000年ありますから、時間軸を延ばせば様々な対応策を学ぶことができます。 |rmo| tcc| vwe| zbl| weh| ntc| qyp| zcb| mzh| zjy| kbp| mvv| tln| nik| wfj| hrl| osj| ujk| dkn| irh| ccp| vmm| maw| wgz| duf| cyk| nsa| piv| rfl| mks| kgj| eab| ygz| ywg| qjh| lou| fnw| nva| tqv| vpd| agf| bhx| gal| seg| oas| idj| gxl| nlh| kso| nap|