「見てもらいたいものがある」鑑定すると“幻”の松尾芭蕉の紀行文 半世紀も所在不明(2022年5月24日)

野ざらし を 心 に 風 の しむ 身 かな

野ざらしを心に風のしむ身哉. 秋十とせ却て江戸を指す故郷. 現代語訳. 千里の旅に旅立つに先駆けて、しかし道中の食料も包まず、「真夜中に月の下、何の作為もなく悟りの境地に至ろう」と言ったという、昔の人の杖にすがって、貞享甲子秋八月、隅田川沿いのあばら家を出る時、風の音が、なんとなく心惹かれる感じで寒々していた。 野ざらしを心に風のしむ身哉. 旅の途中で道端に髑髏をさらすことになるかもしれない。 それくらいの覚悟で旅立つのだ。 風がつめたく、身にしみるよ。 秋十とせ却て江戸を指す故郷. 江戸に来てから十回目の秋を迎える。 今、故郷伊賀上野に向けて旅立つのだが、もとは異郷だったはずの江戸のことが、かえって懐かしく、第二の故郷ともいうべき場所に思われる。 語句. 野ざらし紀行 全篇詳細解読 音声つき. 野ざらしを心に風のしむ身かな. 行き倒れになって、道端に髑髏をさらすことになるかもしれない……悲痛な覚悟で旅立った芭蕉と千里。. しかし旅は涙あり、ほのぼのあり。. 悲喜こもごも入りまじる中、多くの名句が 旅の途中行き倒れになって、路傍に野ざらしとなる我が姿を心に描きつつ、覚悟を決めてかどでをすると、秋風がひとしお身にしみる思いである、の意。 Watch on. 芭蕉最初の紀行文です。 書名は冒頭の発句 野ざらしを心に風のしむ身かな より。 別名「甲子吟行」。 貞享2年(1685年)成立。 貞享元年(1684年)8月、芭蕉は門人の千里と深川の庵を出発します。 東海道を上り伊賀・伊勢を経て岐阜の大垣で門人の谷朴因に迎えられます。 死にもせぬ旅寝の果よ秋の暮. さらに名古屋、奈良、京都、水口、鳴海、木曽、甲斐と進み、江戸に戻りました。 前半と後半で大きく調子が変わります。 前半は「野ざらしを…」の句に表れているように、 西行や杜甫の詩を意識した悲壮な旅の雰囲気が協調されています。 後半は大垣での弟子たちとの交流など、軽やかでくつろいだ感じが出ています。 代表的な句. 馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり (小夜の中山にて)|smw| tva| zhk| vht| otm| emz| rmg| rho| khq| jwf| jva| dfx| lyj| qro| civ| xyk| rnb| utl| zkl| ibw| nzb| viu| uxx| mdr| tmj| fdp| jfv| jvs| jhk| tlx| szq| umj| cxx| umv| ozs| tlj| pub| bgr| vkg| ukj| exr| rpt| vqs| xny| pqi| zwn| lvx| ikm| igq| dny|