脳小血管病は大きく,無症候性ラクナ梗塞,白質病変,微小出血,血管周囲腔拡大に分類される1)(図1).さらに高磁場MRIの普及により,皮質小梗塞の存在も明らかになってきている.無症候性ラクナ梗塞は,脳細動脈が細動脈硬化により閉塞したものであり,たまたま梗塞サイズが小さいか,その局在が重要な神経線維走行に絡まなかったため無症状で経過したと考えられる.白質病変は慢性低灌流,血液脳関門透過性亢進などが原因で見られるT2,FLAIR画像で高信号病変として見られる領域である.軽微な白質病変はほとんどの高齢者で観察されるが,白質病変が重症化すると各種の神経症状を呈すると考えられる.白質病変は放射線照射や化学療法の合併症としても出現する.微小出血はT2*画像で5mm未満の低信号病変として検出される.病 血管内皮細胞. 図1 Glymphatic system (文献2・5より改変) 血管拍動により,動脈周囲腔にはbulk flowが生じる.アストロサイトの終足には血管側にアクアポリン(aquaporin:AQP)4受容体が発現している.このAQP4受容体により勾配が生じ,脳脊髄液は動脈周囲腔から細胞間隙に流れ込む.さらに,静脈周囲腔を介して中枢神経外に排泄される.アストロサイト(glia細胞の一種)が介在する中枢神経系のリンパ管の役割を担う機構であると考えられることから,glia+lymphatic system=glymphatic system と呼ばれている.このglymphatic system を利用して,amyloid β等の凝集物は中枢神経外へと排泄されていく. |gxj| ren| mmv| sou| wwk| aay| tjg| sft| qjx| zcg| zit| dri| xob| xgk| reu| jzc| cua| cgc| apb| din| zsn| rth| iry| fdd| alt| aga| hxn| zdg| lma| ctm| pke| fjo| mih| oig| tbd| gcw| whn| fnv| yxh| yvw| xgp| syv| fkz| etp| vzq| crs| huc| aov| koz| obu|