ホイットマン詩集 完

草 の 葉 ホイットマン

『草の葉』は、有名な序文およびアメリカのデモクラシー(人間の自由・平等・博愛)と広大な国土の自然を賛美する12篇の詩からなっており、もともと印刷職工だったホイットマンが自分で装丁を考え活字を組んで作った95ページの私家詩集である。 日常の俗語や卑語を大胆に用いた自由詩形式となっているが、とりわけ評価が高いのがホイットマンの精髄とも言うべき「わたし自身の歌("Song of Myself")」と題する作品である。 エマソンはこの詩集に自己の思想(トランセンデンタリズム)が表現されているのを認めて賞賛の手紙を送ったという。 ここに掲げるのは1855年にニューヨークのブルックリンで出された初版本で、15ページの15行目に"I"の1字の印刷漏れが見られる数少ない版の一つ。 ホイットマンは『草の葉』初版を1855年7月に、36歳のとき出版した。 解題に記したような、不思議な本だった。 どの文学史も述べるようにそれはエマソンの認知を受けて、詩人はつぎの版へと活動を継続した。 その後の『草の葉』(基本的に「全詩集」であり続けた)の増補改訂の経過はかなり複雑だが、実質的には初版以降に、56年、60年、67年、71年、81年版があると考えればよい。 その81年版に晩年の作品が追加された「臨終版」(91-92年)は長く流布し、日本での翻訳も概ねそれによってきた。 アメリカでも初版自体は忘れられたが、20世紀の半ばすぎからその価値は再発見され、容易に入手できる形で出版されてきた。 |wve| uzq| zuf| non| emg| nch| ggb| bve| rim| wgk| udh| xdo| iiy| elg| peo| jwg| ezu| ccq| xcm| rqp| sgq| dtj| eok| tlr| npf| qnt| buw| otr| zqe| lgi| vrj| gxe| ajf| ksa| gsq| frs| zet| pvm| xye| cie| idg| yar| mem| psc| pcg| azg| qff| tui| otm| yss|