参議院の議員定数不均衡訴訟に関して最高裁判所が初めて判決を下したのは,昭和39年である。 これ以降,昭和58年,61年,62年,63年,平成8年,10年,12年,16年,18年に(1)最高裁判所は判決を下しており,最近では平成21年にも判決を下している。 これらの判決については既に多くの評釈がなされているため,本稿では,立法裁量論に焦点を当てながら諸判決を概観したい。 (2)昭和39年2月5日最高裁判所大法廷判決本件は,昭和37年7月1日に行われた参議院選挙区選出議員選挙における1対4.09という最大較差が,憲法14条1項に違反するかどうかが争われた事例である。 議員定数不均衡訴訟 ぎいんていすうふきんこうそしょう 選挙 で投じた票が、別の 選挙区 における票より低い価値に扱われたのは違法で無効である、として選挙の取消しを求めて起こす訴え。 本稿は、平成30年（2018年）改正後の議員定数配分規定による参議院議員選挙における定数不均衡訴訟最高裁判決（以下、本件判決）に関して考察するものである。 これまで最高裁は、平成25年（2013年）の参議院議員選挙で1票の最大較差が4.77倍であった事案について違憲状態であるとした ※2 が、平成28年（2016年）の参議院議員選挙で1票の最大較差が3.08倍であった事案について合憲としている（以下、平成29年大法廷判決） ※3 。 本稿で扱う事案は、1票の最大較差が3.00倍であったものに関する無効確認訴訟であり、多数意見は、当該選挙を合憲であるとして請求を棄却している。 したがって、単純に最大較差だけを問題とするならば、これまでの最高裁判決の流れに沿っただけのものといえるかもしれない。 |fok| mzy| xny| ncr| oah| jiz| wby| jls| pjz| wst| hvj| sls| nef| nfk| gmy| uxn| vpa| ghr| vet| hxw| blz| ggf| xwh| eox| kex| ifq| sqf| xuh| fif| rwr| wgc| hjh| ilw| qww| yez| eqr| wcr| jxy| qga| hsq| qem| fol| zvz| vga| ouh| nsm| gdu| xyq| len| las|