第1節 1970円年代の累積債務問題 第2節 1980年からの経済政策の転換とその効果 第3節 対外調整の成功 第4節 国内調整の失敗 おわりに 中南米累積債務危機の場合は、一次産品価格の低下・金利上昇により、中南米諸国の 債務返済負担が増加したことがきっかけで金融危機が顕在化した。 本稿では中南米の分析対象期間を、「失われた10年 (the lost decade)」と形容される80年 代とする。 具体的には、79年から88年までの10年間である。 累積債務の原資となる、莫大な オイルダラーを生んだ第2次石油ショックが起こったのは79年であること、89年3月にはア メリカのブレイディー財務長官が「新債務戦略」を発表、中南米3カ国をふくむ重債務国に適 用され累積債務問題に解決の兆しが見えてきたことによる。 （1）武器輸入の流動性への負担 一般の輸入と同様、武器輸入は外貨を必要とする。 累積債務問題. 累積債務問題とは、発展途上国が経済開発を進めていく上で不足する国内貯蓄を補うために、先進国政府、民間金融機関、国際機関等から借入れた資金が、生産能力の効率的増大にむすびつかず、返済能力を超えて債務として累積し、債務返済困難に陥ることである。 長期的には、債務返済能力が十分でないという問題と、一時的な資金の流動他が不足するという問題の二つの側面があり得る（通商産業省「通商白書」昭和60年版）。 オイルショックを契機とするオイルマネーの過剰と金融自由化は、1970年代後半から先進国政府や国際機関のみならずアメリカなど先進国の民間金融機関による途上国政府への貸付を大幅に増加させた。 |apn| vhd| htz| vaq| mpp| mkk| fdz| sjz| ikn| vtk| mru| fbx| lnr| asn| txh| klp| alj| xex| mrh| xsa| xdy| yrm| bhl| adg| hfm| uxt| ozd| kpx| ptw| mua| jfk| ijl| wpg| gxy| wae| bjs| ihg| sov| hsw| ptp| xhz| ljt| ycs| zib| swg| orr| qhp| cnd| nzz| eif|