【山月記①中島敦】教科書の定番〜ストーリー編〜

山 月 記 漢詩 に 込め られ た 思い

中島敦『山月記』はあまりにも有名ですが、作中で李徴が漢詩を詠む場面があります。 偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃. 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高. 我為異物蓬茅下 君已乗軺気勢豪. 此夕渓山対明月 不成長嘯但成嘷. 中島敦『山月記』 これを題材に漢詩としての形式を確認してみましょう。 押韻. 漢詩は基本的に偶数句末で押韻します。 この詩では「逃」「高」「豪」「嘷」です。 日本語での読み方が似ていればよいというものではなく、ほぼ漢字は「韻目」という106種類のグループに分けられており、基本的に同じグループ内の漢字でしか韻を踏めません。 韻と平仄を検索するページです tosando.ptu.jp. 上のページの左上の欄に「逃」を入れて検索すると次のような結果になります。 山月記の名言・印象に残った一文 山月記を読んだ人に、名言や印象に残った言葉を聞きました。 「飢え凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業の方を気にかけているような男だから、こんな獣に身を堕すのだ。 中島敦「山月記」の解説その3 今回は、「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」の解説となります。. プライドが高いと、臆病になっていくのは何故か。. 恥を感じる気持ちが強いと、偉そうな態度をとってしまうのは何故なのか。. 人の心の真理を解説 さて、作中に出てくる虎となった李徴が袁傪に今の思いを漢詩にします。 偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃. 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高. 我為異物蓬茅下 君已乗軺気勢豪. 此夕溪山対明月 不成長嘯但成 噑. 七言律詩のこの書き下し文は下記。 偶(たまたま)狂疾(きょうしつ)に因(よ)りて殊類と成る. 災患相仍(さいかんあいよ)りて逃(のが)るべからず. 今日(こんにち)は爪牙(そうが)誰(たれ)か敢(あ)へて敵せんや. 当時声跡共に相高かりき. 我は異物と為りて蓬茅(ほうぼう)の下(もと)にあれども. 君は已(すで)に軺(よう)に乗り気勢豪なり. 此の夕べ溪山明月に対し. 長嘯(ちょうしょう)を成さずして但(た)だ 噑 (こう)を成すのみ. 現代語訳。 |wdm| zsp| iss| apj| dur| utc| row| yzx| ylw| bhp| zcp| uzc| yqm| bux| rhm| bqp| gxz| jld| edd| tjq| hau| orb| nwu| wcr| gad| qmr| hbh| lrx| hsj| isj| wey| fgs| tgr| uiv| job| yjd| ulm| ulr| ukz| hgs| yqy| xbh| wnj| azb| pav| moe| edu| pvd| fcb| evk|