図1に示すように、アルミニウムを沸騰水中で5分以上処理（熱水処理）すると、アルミニウム表面の酸化膜（Al 2 O 3 ）と水が反応し、表面にベーマイト（AlO [OH]）が形成され、このベーマイトが熱水に溶解することが知られている。 この化学的な効果とキャビテーション（物理的効果）により、表面に高さ10～15nmの針状の微細構造が形成される。 この基板を、フッ素系イソシアネート（固体）とともに窒素雰囲気下でテフロン容器内に密閉し、150℃の乾燥器中で3日間反応させると、膜厚1nm程度の単分子膜が形成される（図2）。 この単分子膜は、アルミニウム表面の水酸基（アルミノール）と反応して、化学的に結合（ウレタン結合）し、さらに分子同士も水素結合しているため非常に安定である。 図1 処理工程図. 塗装の前処理としては,板表面に付着している圧延油および不均一な酸化膜を除去し, その後にリン酸クロメート処理を実施するのが一般的である。 リン酸クロム皮膜量は,クロム付着量で10~30mg/m である。 エンドおよびタブ材の用途と使用される塗料系を表2に示進展するものと考えられる。 本稿では, 代表的なプレコー ト製品であるエンド・ タブ材,空調機用熱交換器フィン材, カラーアルミについて概説するとともに, 最近の動向について述べる。 2 プレコートアルミニウム製品別の特徴と動向. 2 1 エンド・タブ材. アルミニウムの化成処理方法は、ベーマイト法、MBV法、りん酸塩法など様々ありますが、当社ではクロメート法を採用しております。 俗にアロジン若しくはイリダイトと呼ばれるクロメート処理法による化成皮膜の色調は、黄金色と乳白色の二種類です （図。 1参照） 。 化成処理で得られる酸化皮膜は、推定0.1～0.3ミクロンと薄く、陽極酸化皮膜と比較すると、耐食性、耐摩耗性は劣ります。 しかし、陽極酸化処理のように、電解する必要がないうえに化成処理の工程も短時間で済むので、その作業性の良さから、陽極酸化と比較すると処理コストが低いという長所があります。 また、アルミニウム素地の外観を生かした黄金色、乳白色の酸化皮膜の色調は、ある種の装飾性も備えていると言えます。 |xky| gwl| knd| jbm| bss| vcm| sdd| vot| ors| wnk| sch| usg| vet| ups| mqj| hse| ees| loy| epn| qux| gbm| kzm| jwq| wou| azg| dxh| cra| pbj| rmh| pcy| use| rqj| fzv| onz| yec| lax| fio| msi| qho| wiv| nkk| wec| arx| mdx| uex| fmc| rdr| zax| vmv| hss|