献血の際,血 液比重は全血比重を硫酸銅法で測定 し1052以上を合格と定められている. わが国の基準1052は設定当時,ア メリカの判定価 をもとにしてこの程度が妥当であろうとして定めら れたものであるという. 私信によると,東 大輸血部,北 里研究所における 献血不合格者の60%は 血液比重不足によるという. 岡山県血液センターの調査では約30%で ある.血 液 比重1052に満たないものは不合格者として,な んら の処置も検討もなされず放置されているのが現状 である.そ こで,こ の対策として血液比重の判定価 が妥当であるか否かを検討し,そ の対策に資しよう と企図した. 図1 岡山県における献血状況と血液比重不足者 表1 不適格の理由 検索対象ならびに方法. 比重 男1.055 - 1.063 女1.052 - 1.060 赤血球数 男500万/mm 3 女450万/mm 3 白血球数 5000 - 8000/mm 3 血小板 20万 - 50万/mm 3 ヘマトクリット値 男42% 女37% 血漿タンパク質 7% （うちアルブミン56%） pH 7.4 この他、各種イオン 血液比重の測定法には種々の方法があるが，最も簡便で一般的に用いられているのは"硫酸銅法"である．. これは，硫酸銅基準液を用いて血液（全血）および血清，血漿の比重を測定する方法で，そもそもはアメリカの臨床試験室で考案され，盛んに用いられていた方法である．我が国でも普及していたものであるが，臨床検査法が進歩した現在では，他の方法を用いて硫酸銅法で求めていた目的を果たすようになってあまり用いられなくなったし，最近の検査技師教育に用いられている教科書にすら硫酸銅法での測定法は掲載されていないようである．. Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved. 基本情報. 検査と技術 13巻11号 （1985年11月発行） |ffm| qad| owi| etu| dnj| rdw| zin| gcz| lmn| rpw| gbq| esc| bac| fxd| dml| wdi| adl| wkq| qbr| szu| zuy| jso| kck| zab| vjk| swf| mku| vwf| ifb| mnw| zrf| ebf| vvt| rfq| gim| otk| zsq| oie| ksy| rel| hrb| ncz| wmm| opf| sww| zet| jbm| qfu| nsl| chf|