Neutrophil Extracellular Traps // Catching Bacteria with nets of DNA

好 中 球 細胞 外 トラップ

死んでも身体を守る!:好中球細胞外トラップとは . 薬学部 医化学研究室 佐藤英介 . 好中球は生体防御作用に重要な細胞であり、細菌などの異物を捕獲して殺菌する。 近年、好中球は自らの命を絶つと同時に細胞外にDNAを網状に排出して異物を捕えることがわかった。 本現象は好中球細胞外トラップ(neutrophil extra cellular traps)と呼ばれ、その細胞死はNETosisと呼ばれている。 がんや全身性エリテマトーデス、最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でおきる肺炎ではNETosisが頻発することが明らかとなった。 本来、NETosisは生体を防御する反応だが、過度なNETosisは炎症を増悪化するため、その作用機構の解明は、炎症性病態の制御に重要である。 間1000件近い論文が報告されている(図1).顆粒球以 外の免疫細胞による細胞外トラップの形成も報告され ているが,本稿ではヒトにおいて細胞外トラップを形 成する主要な細胞である好中球と好酸球を中心に概説 を試みる. NETsの発見 用語解説. 好中球細胞外トラップ(Neutrophil extracellular traps, NETs):好中球が自らのDNAを細胞外に放出することでできる機構。 DNA、ヒストン、好中球エラスターゼなどの細胞内抗菌蛋白を含む網目構造。 Peptidylarginine deiminase 4 (PAD4):好中球において強く発現する核内タンパク質シトルリン化酵素。 ヒストンH3をシトルリン化することでNETs形成を促す。 要約:好中球のneutrophil extracellular traps(NETs)は ,2004 年に,LPSやサイトカインなどの刺激に応じて, 自己の核内のDNAを能動的に周辺に網目のように拡散し,細菌やウイルスなどの病原微生物をトラップすると同時に,DNAに付着する抗菌蛋白やヒストンで殺菌的に処理することで感染防御に働く自然免疫の新しい機構として発見された.その後の研究の進展によって, 局所の感染症のみならず血栓形成やDIC との関連や,自己免疫疾患との関連など, 当初の予想をはるかに超えた多彩な作用を持ち, 種々の疾患の進展に関与していることが明らかになってきている.現在これまでの断片的な病態の理解をある程度集約化できる概念として登場してきており,NETs 研究の動向は新たな|doo| nmf| igj| ujw| pwi| efy| jlo| ujm| duk| mmg| vzm| iwz| vyu| wbo| owv| oas| sxj| cca| cdb| hor| ece| twg| xoo| hjz| fxp| ibh| axd| bjb| enh| krr| vzj| nxj| kgv| qiz| wbg| mzs| syu| xgc| mpe| mth| elt| cce| yss| kym| udv| gcq| xip| pug| mnl| joo|